この記事でわかること
- 不動産投資における減価償却の仕組み
- 土地・建物・設備の比率が節税にどう影響するか
- 東京と地方(大阪)で節税効果がどう変わるか
- 東京物件でも節税を最大化できる選択肢
減価償却とは何か
不動産投資で節税ができる最大の理由が「減価償却」です。
建物は時間の経過とともに価値が下がると考えられており、その減少分を毎年経費として計上できます。実際にお金が出ていかないのに経費にできるため、給与所得と損益通算することで所得税・住民税を圧縮できます。
ただし、減価償却できるのは建物だけです。土地は時間が経っても価値が変わらないとみなされるため、減価償却の対象にはなりません。
不動産の構造を分解する
※本記事は新築RC造を前提としています。中古物件の場合は耐用年数の計算方法が異なります。
不動産投資における物件は、税務上以下のように分解されます。

設備(附属設備)とは、電気設備・給排水設備・冷暖房設備など建物に付属する設備のことです。
ポイントは2つです。
① 土地より建物の比率が高い方が節税効果が大きい
建物だけが償却対象なので、建物比率が高いほど年間の経費計上額が増えます。
② 躯体(47年)より設備(15年)の方が効率よく償却できる
耐用年数が短い分、1年あたりの償却額が大きくなります。
本記事の計算前提
本記事では以下の前提で計算しています。
- 構造:新築RC造
- 建物比率:東京50%、大阪70%
- 躯体と設備の比率:7:3
- 償却方法:定額法
東京は地価が高いため建物比率が低くなりやすく、大阪は地価が低い分だけ建物比率が高くなりやすい傾向があります。
また建物を躯体と設備に分けると、設備(耐用年数15年)の方が躯体(47年)より短期間で多く償却できるため、設備比率が高いほど年間の節税効果が大きくなります。
※実際の建物比率・躯体設備比率は物件ごとに異なります。参考情報としてご覧ください。
私が購入した6室の実際の建物比率
一般的な目安として「東京50%・大阪70%」という数字を使って計算していますが、実際に購入した6室の建物比率はこうなっています。
| 物件 | エリア | 建物比率 | 一般的な目安との比較 |
|---|---|---|---|
| 東京① | 東京23区 | 54% | 目安50%より高い |
| 東京② | 東京23区 | 44% | 目安50%より低い |
| 川崎① | 川崎 | 48% | 目安50%とほぼ同水準 |
| 川崎② | 川崎 | 62% | 物件固有の割り振りで高め |
| 大阪① | 大阪市 | 54% | 目安70%より低い |
| 大阪② | 大阪市 | 72% | 目安70%とほぼ一致 |
いくつか気づいた点をまとめておきます。
東京①と東京②で10ポイントの差がある
同じ東京23区内でも、物件によって建物比率は異なります。東京②(44%)は地価の高いエリアに位置しているため、土地比率が高くなっています。同じエリアでも物件ごとに確認が必要です。
川崎②は建物比率が高い
川崎②の建物比率が高い理由は、物件固有の土地・建物の価格割り振りの結果です。なお中古物件は新築と減価償却の計算方法が異なるため、購入前に税理士への確認をおすすめします。
大阪でも物件によって差がある
「大阪は建物比率が高い」と一般的に言われますが、大阪①は54%と東京の一般的な水準に近い数字でした。地域の傾向はあるものの、物件ごとに確認することが重要です。
※建物比率は売買契約書または固定資産税評価書に記載された数字をもとにしています。実際の減価償却費の計算は、躯体・設備の内訳や築年数によっても変わります。詳細は税理士にご確認ください。
具体例で見る:東京4,000万円の物件
まずは、東京の一般的な新築ワンルームを例に見てみます。
東京の新築RC造ワンルームマンションを4,000万円で購入した場合の一般的な内訳です。
東京は地価が高いため、土地の比率が高くなります。
内訳(建物比率50%・躯体7:設備3)
| 区分 | 金額 | 耐用年数 | 年間償却費 |
|---|---|---|---|
| 土地 | 2,000万円(50%) | 償却不可 | - |
| 躯体 | 1,400万円 | 47年 | 約30万円 |
| 設備 | 600万円 | 15年 | 約40万円 |
| 合計 | 4,000万円 | - | 約70万円 |
年間約70万円を経費として計上できます。
所得税率33%+住民税10%(年収目安1,280万円以上)の方であれば、年間約30万円の節税効果になります。
同じ予算で地方(大阪)を選ぶという考え方
次に、同じ予算を地方物件に振り分けた場合を見てみます。
東京の4,000万円と同じ予算で、大阪の2,000万円の物件を2件購入するという選択肢があります。
大阪は東京と比べて地価が低い分、建物の比率が高くなります。
大阪2,000万円×2件(建物比率70%・躯体7:設備3)
| 区分 | 1件あたり | 2件合計 | 年間償却費 |
|---|---|---|---|
| 土地 | 600万円(30%) | 1,200万円 | - |
| 躯体 | 980万円 | 1,960万円 | 約42万円 |
| 設備 | 420万円 | 840万円 | 約56万円 |
| 合計 | 2,000万円 | 4,000万円 | 約98万円 |
東京1件 vs 大阪2件の比較
| 比較項目 | 東京1件 | 大阪2件 |
|---|---|---|
| 合計投資額 | 4,000万円 | 4,000万円 |
| 年間減価償却費 | 約70万円 | 約98万円 |
| 節税効果(税率43%) | 約30万円 | 約42万円 |
| 差額 | - | +12万円/年 |
同じ予算でも地方物件の方が建物比率が高い分、節税効果が大きくなります。
さらに大阪2件なら2件分のキャピタルゲインも狙えます。
実際に大阪物件を購入した話はこちら
→320万円値引き・原状回復費も負担してくれた完全紹介制の会社とは?|3件購入した不動産投資家のレビュー
東京でも建物比率を上げるという選択肢
「地方は嫌だ、東京の物件でキャピタルゲインを狙いながら節税もしたい」という方に知っておいてほしい選択肢があります。
東京の物件でも、建物比率を70〜80%近くになっている物件を扱う会社が存在します。
東京の物件は地価が高いため、土地の比率が高く、建物比率が相対的に低くなりやすい傾向があります。しかしながら、自社開発物件を持つ会社では建物と設備の比率を高く設定することで、東京の物件でも大きな減価償却を実現できます。
その代表例がベルテックスです。
ベルテックスは自社でマンション開発を手がけており、建物比率を70〜80%近くに設定した物件を扱っています。
これにより、東京物件でありながら高い節税効果が得られ、かつ東京の地価上昇によるキャピタルゲインも狙えるという二刀流の戦略が取れます。
まずは無料セミナーで話を聞いてみるのがおすすめです。
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まとめ
減価償却による節税効果を最大化するには、3つの視点が重要です。
① 建物比率が高い物件を選ぶ
土地より建物の比率が高いほど、年間の経費計上額が増える。
② 地方物件は建物比率が高くなりやすい
同じ予算なら、地価の低い地方の方が建物比率が高く節税効果が大きい。東京1件の代わりに大阪2件という選択肢も十分検討に値する。
③ 東京でも建物比率を上げられる会社がある
キャピタルゲインと節税を両立したい場合は、ベルテックスのような建物比率の高い物件を扱う会社に話を聞いてみるのもアリ。
どの会社から買うかはこちら
→【2026年】不動産投資会社おすすめランキング6社比較|6社面談・3社購入した投資家が採点
※減価償却費や建物・設備の按分、税務上の取り扱いは、物件の構造・契約内容・取得時の条件などによって異なります。実際の申告にあたっては税理士等の専門家にご確認ください。
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